太平洋戦争の戦没者を慰霊しようと、激戦地となった硫黄島で採取された砂が、宮崎県宮崎市の遺族に引き渡されました。

硫黄島では、太平洋戦争末期の1945年、日本軍とアメリカ軍の間で激戦が繰り広げられ、合わせて3万人近くが犠牲になりましたが、現在まで遺骨のほとんどは遺族に戻っていません。

こうしたなか8日、アメリカ人の研究家によって硫黄島で採取された砂が、宮崎市内の遺族12人に引き渡されました。

(宮崎市戦没者遺族連合会・関谷忠会長)「現地からそういう砂が届いたということですね心が癒され、心の整理が少しはできるのかなと」

県遺族連合会によりますと、硫黄島では、約770人の県出身者が犠牲になったということです。