宮崎県綾町の新しい特産品として、7日、「綾メンマ」がお披露目されました。
おいしいだけではなく、地域の課題解決につなげようという思いが込められた商品です。

(山崎直人記者)
「ここは綾城へ続く遊歩道なんですが、以前は放置竹林の影響で全く通ることもできませんでした。今は整備も進んできていますが、ここの竹を使って作られたのがこのメンマなんです」

7日、お披露目された綾町の新名物「綾メンマ」。
宮崎市で飲食店を経営する「T-style」と、延岡市をはじめ全国各地で放置竹林を活用したメンマを開発した実績がある「LOCAL BAMBOO」が共同で開発しました。

「綾メンマ」に使われているのは、幼竹と呼ばれる2メートルほどまで成長した竹。
綾城周辺の放置竹林を整備しながら収穫されたものです。

また、カットやボイル、それに、塩漬け発酵は、綾町の就労支援施設「つむぎ」で行われていて、農福連携も図られています。

「綾メンマ」は県産の醤油を使った味と、綾町産の麦味噌を使った味の2種類があります。

(山崎直人記者)
「麦味噌味いただきます。コク深い味噌とホワジャオの風味が効いてますね。メンマも肉厚で美味しいです。お酒にもぴったりですね」

土砂災害や農作物の鳥獣被害にもつながる放置竹林。
開発者は、こうした問題の解決に少しでも「綾メンマ」が役に立てばと話します。

(株式会社T-style 吉鶴拓也代表)
「メンマを食べて山を良くするという循環をもっと広められたらいいですし、放置竹林で困っている方、なかなか山に入れない方も、こういう取り組みがあることを知ってほしい」

「綾メンマ」は、宮崎市の飲食店「ざっくばらん」などでまずは提供され、来年以降、町内外の店舗でも販売していくということです。