「物価の優等生」と呼ばれる卵は価格の高止まりが続いています。
生産コストの増大や不安定な社会情勢など厳しい状況に立たされている鶏卵業界、今後、卵の価格はどうなるのでしょうか。
今月、農林水産省が発表した食品価格動向調査によりますと、鶏卵1パック・10個入りの全国平均価格は309円。
3年前、鳥インフルエンザなどの影響で起きた「エッグショック」を上回り、過去最高値を更新しました。
200万羽を飼育し、鶏卵の生産・販売で九州最大規模を誇る都城市の「フュージョン」。
赤木八寿夫社長は、製造コストの8割を占める「エサ代」が価格を押し上げている最大の要因だと話します。
(フュージョン 赤木八寿夫社長)
「今期の1月~3月で4200円。さらに4月~6月で2000円上がる。餌全体で言えば15%から20%ぐらいの値上げになるので、その分製造コストが上がっている」
さらに、パックなどの資材費や輸送費も値上がり。そこに追い打ちをかけているのが深刻な「人手不足」です。
(フュージョン 赤木八寿夫社長)
「畜産で働きたいという人が少ない中で、そういった人気の無いところに人を集めようと思ったら、一般的な最低賃金よりも賃金を上げないと人が集まらない。値段が下がるポイントが見つからないというのが、ポイントかもしれません」
統計上は「最高値」を記録している卵。
ただ、現在の足元の相場は、高値ゆえの買い控えにより、価格の「冷え込み」も見られるといいます。
(フュージョン 赤木八寿夫社長)
「僕からしたら今(価格は)下がっている。これは需要と供給で、卵の値段が高すぎて、使用量が減っててちょっと下がったんですよね」
さまざまな要因が絡む卵の価格。
今後は中東情勢の緊迫化による影響が出てくるため、さらなる「上昇の波」が予想されています。
(フュージョン 赤木八寿夫社長)
「7月から9月にかけての餌は、多分、2割3割どころじゃない、もっと上がる。もしかしたら戦争が終わって穀物が安くなれば、卵の値段が下がる可能性はあるが、一方で人手が足りないとか、後継ぎがいないとか、儲からないという状況が続けば、生産量が減るからより高くなる」
食卓を支えてきた卵は、かつてない厳しい局面を迎えています。







