宮崎県延岡市の浦城町と離島の島浦町を結ぶ新しいフェリーが完成し、10日、就航式が行われました。

新しく就航したのは、延岡市の浦城町と離島の島浦町を結ぶ船「にっぽう5」で、延岡市の海運会社・日豊汽船が8億6900万円をかけて建造しました。

10日は、延岡市島浦町の宇治港で就航式が行われ、鏡開きなどをして船の安全を祈願しました。

「にっぽう5」は、乗客の定員が50人、乗用車の積載台数が10台で、バリアフリーのトイレなどを完備しています。

(島民)
「キレイになって希望をもっています、嬉しいです」
「船が前の船より大きいごたるわ、高いようにある。立派な船じゃ。嬉しい、バンザイ」

新しい船は、平日6往復運航し、年間およそ8000人を運ぶということです。

【参考】
新しい船は、全長およそ43メートル、総トン数は169トン。建造費は8億6900万円。

これまで使っていた船「にっぽう3」が進水から29年が経って老朽化が進み、毎年、修繕費がかさんでいたことや、バリアフリーに対応していなかったため新しい船を建造しました

前の船「にっぽう3」から「にっぽう5」に変わりましたが、「4」がないのは縁起の関係だということです。

建造費は「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が9割、日豊汽船が1割を負担し、その1割分は国の補助制度を活用しています。
支援機構には10年ほどかけて返済する仕組みとなっているとのことです。

全国でみると、離島航路は、民間だけでなく自治体が運航しているところもあります。離島の人たちの生活を支えるため、国や県、市などの補助に支えられているところが多いということです。