福祉サービスの一つ「福祉有償運送」事業についてです。

聞きなれない言葉ですが、「福祉有償運送」とは、障害者や介護が必要な人など、公共交通機関での移動が難しい人が利用するサービスです。

福祉事業所を運営するNPO法人などが車で利用者を送迎するもので、運賃は国の基準でタクシー料金の8割以内と定められています。

生活の足として欠かせないサービスなのですが、ここ最近は物価高騰や人手不足などの影響が及び、サービスの存続が危ぶまれています。
現状を取材しました。

公共交通機関の利用が困難な人にとって欠かせない移動手段

宮崎市に住む、井上真理さん。生活には、車いすが欠かせません。

この日は歯科医院へ向かうため、「福祉有償運送」を利用しました。

(井上真理さん)
「助かりますね。ガソリン代が安いから、結構行きたいところに行けてます」

井上さんは、普段、病院や買い物に行く際など、月に4~5回サービスを利用しています。

公共交通機関の利用が困難な人にとって、「福祉有償運送」は欠かせない移動手段です。

(井上真理さん)
「私は車いすなので、(福祉有償運送は)なくなってほしくないです」