きょう未明、台風15号が発生しました。
今夜にかけて宮崎県内に接近する見込みで、気象台は、土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。(4日午前11時半現在)

台風15号は、午前11時には種子島の南およそ60キロにあって、1時間におよそ30キロの速さで北へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートルとなっています。

台風が予報円の中心付近を進んだ場合、今夜にかけて県内に接近する見込みです。

台風の接近に伴い、県内では今夜遅くにかけて大雨になるおそれがあり、線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性もあります。

予想される1時間降水量は、きょうは多いところで60ミリ、あす正午までの24時間降水量は180ミリとなっています。

線状降水帯が発生した場合は局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

気象台は土砂災害や低い土地の浸水、それに河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。

また、今回の台風の進路が統計上、県内で竜巻が多く発生しているとして「発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてほしい」としています。

県内の交通機関などにも影響が出ていて、JRは、日豊本線の南宮崎-霧島神宮間や日南線の青島-志布志間などで運転を見合わせています。

また、東九州自動車道の西都ICと高鍋ICの間で土砂崩れが発生し、全面通行止めとなっています。

このほか、きょうは、延岡市や日向市など、7つ市と町ですべての小中学校が臨時休校になっています。