こちらのトラック、11月中旬、宮崎県西都市で道路に飛び出してきたイノシシを避けようとして横転してしまいました。


車の運転中、突然、動物が飛び出してきてヒヤッとしたという経験、多くの人があるのではないでしょうか。

今回は、動物がからむ交通事故の現状、そして対策について調査しました。

突然現れる動物との事故


(車に乗っている人の声)
「危ない!何これ!?人の住みかにいすぎじゃない?」

こちらは、木城町で撮影された映像。シカの群れが道路を堂々と歩いている。


さらに宮崎市の高速道路では・・・

(撮影者の声)
「あー!ひかれた」

小動物が、車にひかれてしまった。


道路に突然現れる動物・・・街の人に聞いてみると。

(県民)
「(動物の)飛び出しが多いですね。それが原因で事故を起こしそうになったりとか、逆もありますよね、対向車がそういう動きをしてぶつかりそうになったりとか、そういうのがヒヤっとしますよね」
(Q.動物が現れたときは、とっさにどういう判断をされていますか?)
「やっぱり急ブレーキをかけます。後ろの車が近かったら、後ろの車も急ブレーキかけるような形になると思いますけど」


動物を避けようして起こる事故も後を絶たない


動物がからむ事故は全国で相次いでいる。

ネクスコ西日本によると、動物が車にひかれるなどして死ぬ「ロードキル」と呼ばれる事案は、昨年(2021年)度、管内の高速道路だけで2万件余りにのぼるという。


また、衝突だけではなく、動物を避けようして起こる事故も後を絶たない。

(長友幸生記者)
「男性が軽トラックを運転していると、こちらからイノシシが2匹飛びだしてきて、避けようとハンドルを切ったところ、こちらで横転してしまったということです」

11月19日、西都市で軽トラックを運転していた男性が、飛び出してきたイノシシをよけた際に横転する事故があった。


取材班は、運転していた男性に当時の状況を聞いた。

(運転していた男性)
「イノシシを避けようと思ってブレーキと同時にハンドルを切ったら、雨のせいで地面が滑ってスリップした感じで横転しました」

幸い、男性にけがはなかったが、横転した軽トラックは・・・

(運転していた男性)
「もう廃車になったって言われました。(動物が)夜は毎日絶対いるんですよ、あの辺を走ると。道路走って出てくる分は仕方ないと思うので、今回のようなことがないようにしっかり注意しながら運転したいです」


この付近では、イノシシだけではなく、シカが道路に出てくることが増えているという。

(地元住民)
「結構(シカが)多いですね。夜中とか結構出るんで。動物園並みに何匹、何十匹とでますね。地元だったら、この辺に出るのはわかっているので、なるべくスピードを緩めて走っていますね」