被爆クスノキ

先月中旬、川越さんが、最近よく訪れるというある場所へ案内してくれました。

「原爆投下による影響と現在の風景が一番共に存在しているような場所だなと私がとても思うので…」

爆心地からおよそ800メートルの地点に立つ2本の「被爆クスノキ」。

原爆で幹には亀裂が入り、熱線で焼かれても奇跡的に再び芽吹き、焼け野原から復興に向かう平和や再生のシンボルとして長崎市の天然記念物に指定されています。

(川越さん)「まずは多くの人が平和ってなんだろうというのを一人ひとりが考えて、そのうえで意見を持って何か行動につなげられたりということがなっていってほしい、そういう世界になってほしいと思うし、私も考え続けていきたいと思っている」

そう話す川越さんは、核廃絶を訴える講話にも取り組んできました。子どもたちにその思いは届いているようです。

「これまでもたくさん平和について考えたり調べたりしてきたけど、本当に知ったとは言えないと思いました」「相手に伝わらなくても諦めず気持ちを伝えたい」

(川越佳梨さん)「こうやって活動している人がいるんだというふうに思ってくれたら自分もできるんじゃないか、何かしようかなって思えるきっかけになると思っていて、そこが伝わっていくのがすごくうれしい」