平和宣言の起草委員会のメンバーに
長崎県内の大学生で構成し核兵器の廃絶を目指す「ナガサキ・ユース代表団」で活動する高鍋町出身の川越佳梨さん。
代表団では副リーダーを務めています。

(ナガサキ・ユース代表団リーダー 今村陽さん)「チームのメンバーの心の部分っていうのをいつもサポートをすごくしてくれて」
(メンバー)「ニューヨークで(川越さんと)10日間過ごして、同じ部屋で、ずっと歌ってる。朝起きてもどんなに疲れていても歌うし。」
(長崎大学核兵器廃絶研究センター 樋川和子 副センター長)「県外から来た者として果たせる役割は何か?そういう自分にできること、得意なことをよく認識したうえで貢献してくれたのかと思う」

平和祈念式典の中では毎年、核兵器の廃絶と平和の願いを世界に発信する「平和宣言」があり、その内容は有識者などでつくる「起草委員会」が話し合います。

今年、川越さんは起草委員会のメンバー15人のうちの1人に選ばれました。
(川越佳梨さん)「この表現では、一部の当事者だけに責任を帰するような印象を私は一番最初に感じてしまった」

果敢に率直な意見をぶつける川越さん。
同じく起草委員会の委員を務めた被爆者は、川越さんの存在について。
(日赤長崎原爆病院 朝長万佐男 名誉院長)「僕らの世代、被爆者も含めて核廃絶に失敗してる。未だに実現してないでしょ。彼ら(若い世代)が実現していく意思を持つという核のない世界を。そういうものを確認するのに大きい意味がある」
