8月9日、長崎は80回目の原爆の日を迎えました。

今年の平和祈念式典で読み上げられた平和宣言には宮崎県高鍋町出身の大学生、川越佳梨さんが深く関わりました。川越さんの活動、そして平和へのメッセージを取材しました。

永遠に『長崎を最後の被爆地に』するために

人々の悲しみを洗い流すような雨で迎えた80年目の朝…。
「黙とう・・・」

今年も平和の鐘の音が長崎市に鳴り響きました。

9日、平和公園で営まれた「平和祈念式典」には、核保有国を含む94の国と地域の代表者などが出席。

核兵器の廃絶と平和の願いを世界に発信する長崎平和宣言が読み上げられました。

(長崎平和宣言)「永遠に『長崎を最後の被爆地に』するために、地球市民の皆さんと手を携え、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に力を尽くしていくことをここに宣言します」

会場には、真剣な眼差しで平和宣言の一言一言に聞き入った女性の姿が…高鍋町出身で長崎大学に通う川越佳梨さん 20歳です。

川越さんは、長崎県内の大学生で構成し核兵器の廃絶を目指す「ナガサキ・ユース代表団」のメンバーとして活動。

今年4月には、アメリカ・ニューヨークにある国連本部を訪れ、来年の核拡散防止条約NPT再検討会議の準備委員会に参加し、各国の政府関係者らと面会したほか、核政策について専門家と議論を交わしました。

(川越佳梨さん)「私たちが被爆地に住む若者として、日本全体を巻き込みながら世界に発信していくことがすごく大事だと思うので、被爆者の思いをしっかり引き継いでこれからも自分たちに何ができるのかを考え続けていきたいなと思う」

使命感を持って活動する川越さん。今年の平和祈念式典にどんな願いを込めたのでしょうか。