早期水稲の産地、宮崎県日南市では早くも稲刈りが始まっています。
コメの価格が高い水準で推移する中、生産者からは期待と不安の声が聞かれました。
このうち、日南市毛吉田の前田博一さんの田んぼでは、一面に黄金色の稲穂がたわわに実っています。
今年は、稲穂が育つ時期に晴天が続いたことから、稲の病気もなく実の入りが良いコメができたということです。
前田さんによりますと、コメの買取価格は30キロあたり1万6000円台と、去年と比べ6000円ほど上がっているということです。
(前田博一さん)
「(買取価格が)今年かなり大きく上がって、生産意欲が出てきた。おいしくいただいてほしいが、あまり値が上がってコメを食べる量が減っても困る。そのあたりは心配」
前田さんは、天候を見ながら、稲刈りを5日ほどかけて行うことにしています。
日南市によりますと、市内の早期水稲の農家は減っているものの、今年の作付面積は564ヘクタールと、去年と比べておよそ50ヘクタール増えたということです。