夏の高校野球宮崎県大会は2回戦に突入。シード校も登場し、強さを見せました。
このうち、第3シードの富島は3年前の決勝で対戦した宮崎西と激突。
試合は3回、宮崎西がノーアウト2塁3塁のチャンスを作り、相手の守備のミスで1点を先制すると、なおもチャンスで5番・前田。
前田は右中間へタイムリーツーベースを放ちます。
さらに、6番・後藤にもタイムリーが飛び出し、この回、3点を挙げます。
一方、富島もそのウラから1点ずつを返し、5回に3対3の同点に追いつきます。
勢いに乗る富島は、6回、2アウト1塁・3塁の場面で9番・堀添に打順が回ると、攻撃のタイムを取り、監督の指示が堀添に伝えられます。
(富島 堀添航星選手)
「中川監督から(の指示で)1塁ランナーの長岡が盗塁するから、バントの構えをして待てと言われました」
一球目、中川監督の指示に長岡が応え、一打2得点とチャンスを広げると、さらに気合いの入った堀添は、ライト前へタイムリーを放ち、富島が2点のリードを奪います。
その後は、富島のエース・神田が要所を締めるピッチングで得点を許さず、126球で完投。
富島が5対3で宮崎西に逆転勝利を収めました。
(富島 堀添航星選手)
「あのタイムリーはメンバーに外れた3年生たちの気持ちが乗ったタイムリーでした。まずはチームが輪となって、(次戦も)つなげるバッティングをしていきたいです」
続いて、アイビースタジアムの第2試合では、第4シードの聖心ウルスラと宮崎日大が対戦しました。
試合は、聖心ウルスラが1点を先制し、追いかける宮崎日大は3回ウラ、1アウト1・2塁と同点のチャンス。
しかし、ダブルプレーに倒れ、得点につなげられません。
一方、聖心ウルスラは続く4回、2アウト3塁で8番・近藤がライト前にタイムリーヒット。チャンスをものにし、2対0とリードを広げます。
なんとか1点が欲しい宮崎日大ですが、6回からマウンドに上がった聖心ウルスラ・中山のピッチングに苦しみます。
試合は8回にも追加点を挙げた聖心ウルスラが4対0で宮崎日大に勝利し、3回戦へ駒を進めました。
(聖心ウルスラ 木村瑳志主将)
「初戦、春の試合で負けている日大に決まって、勝つことができて、素直にうれしい。1戦、1戦戦って、甲子園に行けるように頑張っていきたい」
(宮崎日大 長友仁人主将)
「チームも仕上がっていたと思うが、最後は聖心ウルスラが1枚上手。(1・2年生には)自分たちがいけなかった分、甲子園で暴れてほしい」
このほか、9日は、第1シードの日南学園が4番に座る台湾からの留学生・蔡韋辰など打線が爆発し、延岡星雲に5回コールド、11対0で勝利。
また、第2シードの宮崎商業も強さを見せ、7回コールド、8対0で、高鍋との公立伝統校対決を制しました。