宮崎市が「救急ひっ迫アラート」を発令した背景には、どのような状況があるのでしょうか。
宮崎市消防局管内の救急出動件数の推移をみると、出動件数は年々増加していて、去年は過去最多の2万2785件。
2020年と比べるとおよそ1.4倍に増えています。
続いて、去年の月ごとの出動件数をみると、夏場の7月と8月、そして、冬場の12月と1月が2000件を超えています。
夏場は熱中症、冬場はインフルエンザが特に多いということです。

その一方で、搬送状況はおよそ2割が「搬送せず」となっていて、「不搬送」と「軽症」が半数以上を占めているという現状があります。

宮崎市は、こうした「搬送を必要としない出動」と「軽症と判断される搬送」を抑制することがひっ迫状態の解消に必要だとしています。
本当に緊急を要する人のためにも適正利用への協力が求められます。