宮崎県内 10年間で92戸の酪農家が離農
さらに「搾乳機」や搾った乳を急速に冷やして鮮度を保つ「バルククーラー」といった酪農には欠かせない設備も値上がり。

加えて、光熱費や農業機械も値上がりし、経営はかつてない難局に直面しています。
(酪農家 永田一喜さん)
「赤字を作りたくて作るのではなく、致し方ないというとあれだが、設備を投資していかないといけないものもある。現状、乳価がありがたいことに少しずつ、少しずつ、あがっている所ではあるので、なんとかやっていける。でも、ものすごく厳しい」
JAみやざきによりますと、県内では、この10年間で、92戸の酪農家が離農。後継者不足に加え、物価高が拍車をかけたとみられています。

(酪農家 永田一喜さん)
「利益が出ない。安定しない。それから、将来への不安。後継者不足。一緒にやっていける従業員を雇うだけの気力も財力も含めて、やろうという人も少なくなっている。そして、精神的にも肉体的にもかなりハードです。本当に時間が足りない。24時間で夜中にトラクター乗っている人もいますし、我々もそうですけど」
