このコップ1杯でどれだけ救われるか

苦しみながらも懸命に牛乳を生産する酪農家。
永田さんは、今後もおいしい牛乳を安定して供給するためには、消費者の理解が重要と訴えます。

(酪農家 永田一喜さん)
「個人の力じゃ限界が来ている。このコップ1杯でどれだけ救われるか、未来への投資だと思ってほしい。牛乳を飲むこと、肉を食べる、農産物を食べる、国産を選ぶっていうことが。この酪農という美しい技術、先輩たちが作ってきた技術、残さないと。本当に思います」

酪農家の消滅は、牛乳が飲めなくなることだけにはとどまりません。

酪農家が搾った生乳からは、牛乳、チーズ、ヨーグルト、バターなど様々な乳製品が生まれています。

そして、スーパーで、国産和牛ではなく、国産牛というラベルを見たことがあると思います。
これは乳牛のオスや乳牛と肉用牛の交雑種の肉です。
国内で生産された和牛より安価な牛肉も消えてしまいます。