春の九州高校野球宮崎県大会の決勝が、4日、行われました。決勝は延岡学園と宮崎商業との対戦となりました。
延岡学園は、今大会、5人の豊富な投手陣で準決勝までのチーム防御率が0.82と投手力が魅力。
一方、宮崎商業は準決勝までの5試合で64得点と打撃陣が絶好調です。
投の延学か、打の宮商か、試合は1点を争う好ゲームとなりました。
春の陽気に包まれたサンマリンスタジアム。
県大会の決勝は、去年、この大会を制した宮崎商業と延岡学園が対戦しました。
初回、宮崎商業は、連続ヒットでチャンスを作ると、3番・末田の内野ゴロの間に、日高有希也がホームイン。
打の宮商が先制します。
さらに、宮崎商業は3回と4回にも1点ずつを追加し、3対0とします。
反撃したい延岡学園は6回、相手のエラーで2点を返すと、同点のチャンスで1番山口。
タイムリーツーベースで、この回、一気に追いつきます。
3回途中から登板したプロ注目の右腕、延岡学園の藤川は徐々にエンジンがかかり、7回のピンチでは、148キロのストレートで三振を奪います。
一方、宮崎商業は、途中から登板した日高有希也が、8回、2者連続三振でピンチを切り抜けるなど、両者、一歩も譲りません。
そして、3対3と同点のまま迎えた最終回。
宮崎商業は日高が出塁すると、続くバッターの初球に盗塁を試みます。
そして、悪送球の間に一気に3塁に進みます。
足で作ったチャンスで、バッター、2年の末田の打球はレフトへのヒット。宮崎商業が、4対3と勝ち越します。
その裏、宮商の日高は、最後のバッターを渾身のストレートで三振に切って取り、宮崎商業が、去年に続き、春の大会を制しました。
(宮崎商業・勝ち越し打を打った 末田櫂帆選手)
「甘い球はどんどん積極的に行こうと思っていた。先輩たちの切り替えの声が最後のスイングの後押しをしてくれたバッティングが魅力だと思うのでそこを生かしてチームの勝ちに貢献できるようにやっていきたい」
(宮崎商業 日高有希也選手)
「秋、ベスト8で悔しい負け方をしたので、そこから、『まずは、この春、優勝しよう』とやってきたので、優勝できてうれしい。宮崎大会と変わらず、自分たちの持ち味やチーム力を活かして、九州でも勝てる様に頑張りたい」
また、4日は3位決定戦も行われ、富島が都城に逆転サヨナラ、4対3で勝利を収めました。

優勝した宮崎商業は、今月19日から長崎県で行われる九州大会に出場します。