休みを満喫した人もいる一方、学生たちは就職活動です。
来年春に卒業予定の大学生らを対象にした就職活動が本格化しています。ここ数年、就活のトレンドとして挙げられるのが「タイパ」です。
タイパとはタイムパフォーマンスの略でかけた時間に対する成果や満足度を指す言葉なんですが、最近の就職活動では少ない時間で効率的に就活を進めたいという学生が増えているようです。
学生優位の売り手市場が続く中、いわゆる「タイパのいい」就職活動を後押ししようと宮崎市で大規模な企業説明会が開かれました。
(武澤直穂記者)「100の企業が集まる県内最大規模の就職活動イベントが行われ、多くの学生たちが担当者から熱心に話を聞いています」
宮崎市で開かれた大規模な合同企業説明会。
宮崎労働局は「タイムパフォーマンス」いわゆる「タイパ」を押し出して今回の説明会を開催しました。
(宮崎労働局職業安定課・安藤宇容さん)「情報化社会でいろんな情報にいつでもどこでもアクセスできる状況の中で、企業が一度に100社この集まった場所において学生が企業の生の声を一度に集めることができるということで、そういった情報をもとに就職活動に結び付けていってほしいということでこういった名前にした」
そんな「タイパ」のよい合同説明会に訪れた学生たちからは福利厚生の充実やプライベートとの両立など働きやすさを重視する声が多く聞かれました。
「働きやすさを重視しているので、上司との関係性とかも聞いていきたいので、会社の雰囲気とかもですけど、働きやすさで選んでいきたい」
「ライフワークバランスというか、日常生活との兼ね合いがうまくいく企業に入社したい」
「働きやすさというので、先輩後輩の仲が良かったりとか、自分の学校で習った資格をいかせるようなところがいい」
「自分は人とかかわる仕事をしたいので、人とたくさん関われる仕事プラス社内環境がいいところがいいと思っているのでそういうところを重視する」
一方、やりがいを求めるという学生も見られました。
「働きがいがある仕事をしたいなと思っていて、やりがいがないと続けられなそうなんで自分の好きなこととかでやりがいを見つけられたらいいのかなと思う」
「自分は地元で働きたいと思っているので、地元でどれだけ活躍できるかに注目して見ている」
一方、企業側は仕事とプライベートの両立を重視した「ワークライフバランス」の説明に力を入れていました。
(企業)
「お客様満足度と両輪で、従業員満足度も大変大切にしている。」
「給与面とか休日、どちらもバランスよく求められる方に訴求できるように力を入れている」
売り手市場が続く就職戦線。
学生たちの声がトレンドを作っているようです。