老朽化で建物の崩壊が進んでいる宮崎市中心部の青空ショッピングセンターについて、宮崎市は、所有者に代わって建物を解体する代執行に踏み切りました。
宮崎市中心部にある青空ショッピングセンターは、昭和20年代から栄え始めた商店街でしたが、老朽化で建物の崩壊が進み、危険な状態となっています。
(宮崎市 清山知憲市長)
「建築基準法の規定に基づき、建築物等の除却の代執行を実施いたします」
28日は、宮崎市の清山市長が代執行の宣言を行い、所有者に代わって市による建物の解体作業が始まりました。
(廣末圭治記者)
「既に一部崩壊した危険な建物を撤去するため、重機を使っての解体作業が行われています」
宮崎市によりますと、建物の権利者は163人いて、そのうち、16人は所在不明で連絡が取れていません。
一方で、市は権利者に対して勉強会を行うなどして建物の危険性について説明し、28日、代執行による解体に踏み切りました。
(宮崎市 清山知憲市長)
「今回の手続きを踏んで宮崎市の手で解体・除却をすることで、街なかの危険な建築物が取り除かれることになり、宮崎市もより安全な街になっていくのではないかと期待している」
解体費およそ1200万円は市の予算でまかなわれますが、市は今後、権利者に対しねばり強く請求していくということです。
宮崎市は、代執行による建物の解体を3月末までに完了したいとしています。