埼玉県で発生した道路の陥没事故を受け、宮崎市は独自で下水道管の緊急点検を7日から始めました。
点検は今月中まで続けられる予定です。
先月28日、埼玉県八潮市で起きた下水道管の破損が原因とみられる道路の陥没事故。発生から10日が経つ中、現場では転落したトラックの男性運転手の救助に向け活動が続いています。
事故を受けて、国は、全国の自治体に対し大規模な下水処理場に接続する直径2メートル以上の下水道管の緊急点検を要請していますが、県内には対象となる下水道管はなく、宮崎市は独自で7日から下水道管の緊急点検を始めました。
点検の対象は、腐食のリスクが高く、直径が80センチ以上の下水道管50か所で、7日は委託を受けた業者がマンホールから下水道管に入り、目視や写真を撮るなどして劣化の状況を確認しました。
(宮崎市上下水道局下水道整備課 川元昭人課長)
「陥没等があったら、影響が大きいような場所をまず優先して、点検するように段取りをしたとこであります。気を引き締めて点検等進めまして、早期に悪いところを発見して対応していきたいと考えております」
宮崎市は5年に一度、腐食のリスクが高い下水道管およそ400か所を点検していて、前回2021年の調査では、異常はなかったということです。
市は、今回の緊急点検について今月中に終えたいとしています。
県内では、すでに延岡市でもこうした点検を進めていて、県によりますと、都城市や日南市など、4つの市と町で今月から来月にかけて点検を実施するということです。