宮崎県延岡市は、大気中の二酸化炭素を吸着する技術を使った実証実験に取り組もうと企業と連携協定を結びました。
延岡市と連携協定を結んだのは、静岡県のベンチャー企業「タケ・サイト」と、福岡県に本社があり、コンクリート製品の製造などを手がける「ヤマウ」です。
「タケ・サイト」は、産業廃棄物の「コンクリートスラッジ」を原料にして再生炭酸カルシウムを製造する過程で、二酸化炭素を吸着する特許を所有。
延岡市はこの特許技術を活用した実証実験として、新たなコンクリート製品の製造・供給に取り組みます。
生コンクリートをつくる時に出る「コンクリートスラッジ」は、国内で年間160万トン発生していますが今のところ活用策がなく、再生炭酸カルシウムに加工することで、二酸化炭素の回収や産業廃棄物の減量につながるということです。
この取り組みでは旧高千穂鉄道のトンネルが活用されることになっています。