宮崎県日南市飫肥に伝わる伝統の「泰平踊」が、高齢化による担い手不足で、存続の危機にあります。
こうした中、保存会では、新メンバーを中心に伝統を次の世代に伝える取り組みが行われています。

平和な時代が続いて、安定した時代が続いた象徴

優雅さの中にも気迫を感じる郷土舞踊、日南市飫肥に江戸時代から伝わる「泰平踊(たいへいおどり)」です。

始まりは、町人による盆踊りでしたが、1707年、当時の飫肥藩より武家にも踊ることが許され、侍と町人が一緒に踊るという、ほかの藩ではみられない珍しい郷土舞踊が生まれました。

(日南市生涯学習課 長友さん)
「庶民を含め武士階級を含め、同じところで踊りを踊ることで、交流の場として盛んに踊られていた。平和な時代が続いて、安定した時代が続いた象徴みたいな踊り」