受け継がれてきた「かてーり」の精神

度重なる災害を乗り越えてきた椎葉村。
そこで受け継がれてきたのは「助け合い」、地元の方言で「かてーり」の精神です。

(住民)
「役場が間に合わないところは、集落の方たちが自分たちがやったりもするので、すごく早くていつも助かってます」

(農家)
「自然には勝てないね。生まれたときからこういう具合だったから、台風が来るということはわかっていたから、土砂がきたら片づける。木が倒れたら、切って通れるようにする。自分ができることは自分でして、できないことは行政にお願いして」

黒木保隆村長は、村民の台風への対応に感謝を述べたうえで、災害に強い村づくりを進めたいと意気込みます。

(椎葉村 黒木保隆村長)
「我々が言う前に、進んで復旧に携わってもらうという、本当に協力的な皆さんに感謝をしたいと思います。めげずにですね、防災意識を持って、災害に強い村づくりを目指して頑張っていきたいと思います」

【担当・長友幸生記者の取材後記】
私は、おととしから椎葉村の取材を続けてきましたが、災害時に限らず、どんな事でも住民で同士で助け合いあう、「かてーり」の精神というのを強く感じました。
そこから生まれる住民の方の温かさを、今回も感じた取材でした。
一方、おととしの台風で被害を受けた道路や施設が今年の台風でも被害を受けたという場所もあり、今後、被害をどのように減らしていくのかも課題だと感じました。

※MRTテレビ「Check!」9月6日(金)放送分から