去年、宮崎県内の人口10万人あたりの自殺死亡率は全国ワースト2位となっています。
こうした中、県は、現状を関係機関と共有し、対策を推進する協議会を開きました。
この協議会は、県内の医療機関や教育機関など合わせて27の団体や企業で構成され、毎年、この時期に開催されています。
18日の協議会では、担当者が県内の自殺者数について報告。
去年、県内の自殺者数は222人で、前の年より9人増加し、人口10万人あたりの自殺死亡率は21.5で、全国ワースト2位だったということです。
年代別でみると、県内の自殺者数は70代が最も多い一方、前の年と比べて増加したのは男性は「40代」と「50代」、女性は「20代」と「70代」でした。
また、コロナ禍前までは県内の自殺者数は減少傾向にありましたが、コロナ禍以降はわずかに増えているとこも関係者に共有されました。
(宮崎県福祉保健課 持永展孝さん)
「官民一体となって取り組むことが非常に大事だと思っているので、県の自殺対策をこれからも推進していければと思っている」
県は高齢者の自殺者数が多いことから、生活パターンが大きく変わる免許返納時に自殺予防を呼びかける啓発手帳を今年度中に配布することにしています。