宮崎県延岡市では、不登校状態にある生徒のために開設された「学びの多様化学校」の入学式がありました。
今年度、県内で初めて延岡市に開設された「学びの多様化学校」。
11日は初めての入学式があり、一足早く通学している中学2年生1人と3年生5人が見守る中、新入生3人が入学しました。
式では、酒匂慎一郎校長が、自ら大切にしているという絵本「ぼくを探しに」を紹介し、こう呼びかけました。
(酒匂慎一郎校長)
「自分という宝物をさがしにみんな一緒に出発しましょう」
そして、3年生の代表が、「無理せず、ちょっとずつ一緒に頑張りましょう」と話し、2、3年生6人が歓迎の思いを込めてホワイトボードに描いた絵を披露しました。
(保護者)
「多様化学校という新しい選択肢が増えることは、やっぱりものすごく大きいと思っています。本人もものすごく頑張るとは思うんですけど、そこは無理をせずに本人のペースでゆっくりといってほしいかなと思ってます」
(保護者)
「選択肢があった、それを選ぶ機会があったというのはうれしいです。よかったです」
(延岡市教育委員会 澤野幸司教育長)
「子どもたちの学びが何をしたいか。これを中心に据えながら、子どもたち、この学校で学んでいってほしいなと思っていますので、それを支えるようなことをやっていきたい」
「学びの多様化学校」は、不登校状態にある生徒の実態に配慮して、特別な教育課程を編成でき、授業時間数は770時間と、標準の1015時間と比べ、ゆとりを持たせた時間割となっています。
また、生徒それぞれが関心のあることに取り組めるプロジェクト学習も行われることになっています。