「能登には来ないで、でも石川県には来て」
馳知事が今月17日、SNSで発信したこの言葉。地震被害が大きい能登で支援を優先させるため、一般の人に来ないでほしいと呼びかけたものです。
一方で、3月に北陸新幹線の延伸を控えていることもあり、被害の少ない金沢より南の地域には来てほしいとしていますが、今後の復興支援を見通すうえで不安視する声もあります。
閑散とした観光地…「石川県に来て」
今月13日の金沢市のひがし茶屋街。普段大勢いる観光客の姿は少なく、いつもより閑散としていました。

こうした中、馳知事がXで発信したのは石川県への誘客。「甚大な被害があった奥能登とは違う状況で、頑張っている県民を支えることになります」と発信しました。

馳知事(今月19日)
「北陸新幹線開業、それに伴う準備段階も含めて観光産業は引き続き進行していく考えは変わりありません。石川県ほとんど全体が被災したという実態を理解するとともに、消費活動も経済活動もお願いできれば売り上げは能登を支えることにもなる」
観光地では実際に観光客不足を嘆く声も聞かれます。
ひがし茶屋街の観光ボランティア
「がっくりですね、観光客は激減です。来ていただけるだけで感謝です」

ただ、観光学の専門家は、県外の観光客を呼び込むことに心配なところもあると話します。