避難所での注意点

避難所ではいま、3つの感染症が流行しています。新型コロナウイルス、ノロウイルスそれから、インフルエンザです。これらの感染症への対策が必要となります。支援物資やインフラの状況にもよりますが、「食事やトイレの際の手洗い」、「マスクの着用」、「袋入りの食べ物は手で触らずに食べる」ことをおすすめします。

避難所では感染症対策を

集団で生活することによって、プライバシーの問題への対策も必要となります。仮設テントがあればベストですが・なければ段ボールを活用し簡易パーティションにする・育児など女性ならではのニーズに配慮した避難所運営をしてください。

プライバシー対策

避難所生活が長期化してくると、避難している人たちのストレスもだんだんと高まってきますので、ホワイトボードを使って情報共有をしたり、女性の声を拾えるような体制をととのえることが重要です。

車中泊での注意点

車中泊では、長時間動かないことで、血管の病気を引き起こしてしまうエコノミークラス症候群への対策が大事です。1時間に1回を目安に細めに体を動かすこと。それから水分を十分にとること。寝るときは下に物を置くなどして足を上げるのも効果的です。

また、雪が降っている地域での車中泊は、一酸化炭素中毒へのリスクがあります。車の排気口が雪に埋まらないよう注意してください。

降雪時は注意

自宅での避難生活での注意点

在宅避難をされる際は、1人で行動せず、複数人で行動することを心がけてください。何かあった際に助けを呼べる体制を常に取っておくことが重要です。

自宅でも注意が必要

また、火事への注意も必要です。余震もありますので、カセットコンロなど火を使う際は目を離さないこと。電化製品からの出火や、地震により損傷した配線コードからの出火など、通電による火災を防ぐためにも、家を離れる際は、ブレーカーを落とすことも大事です。

避難の長期化による心への負担も…

避難生活が長期化すると、体だけでなく、心の負担もどんどんと大きくなります。大人だけでなく子どもたちも、大きなストレスを感じているので、そういった方々の心のケアも重要となってきます。

金沢大学の青木賢人准教授

地域防災が専門の青木先生にお話しを伺いました。ありがとうございました。