JR西日本は28日、ローカル線を取り巻く環境の変化とともに地域と各路線の実態や課題の共有を目的に、1日の平均通過人員が2000人未満となった17路線30区間の経営状況について情報を開示しました。
JR西日本によりますと、今回の開示対象となったのは2019年度の平均通過人員が2000人未満だった17路線30区間で、北陸地方では福井県の越美北線と小浜線、新潟県と長野県に跨る大糸線の糸魚川~南小谷間の3区間です。
このうち大糸線では、2022年度までの3年間の平均で、年間の収入2000万円に対し、経費は6億1000万円、収支率は2.6%、100円の収入を得るために必要な費用を示す営業係数は3835円となり、広島県の芸備線・東城~備後落合間、木次線の出雲横田~備後落合間に次いで、ワースト3となりました。
また福井県の越美北線は、年間の収入5000万円に対し、経費は8億5000万円となり、収支率は5.3%、営業係数は1892円でした。
JR西日本では、この結果を踏まえ地域とローカル線に関する課題を共有し、「地域公共交通計画」の策定に積極的に参画するとともに、鉄道の上下分離などを含めた地域旅客運送サービスの確保に関する議論や検討を幅広く行いたいとしています。











