再発率高い「トリプルネガティブ」治療に光明?心不全の治療薬


金沢大学などのグループがトリプルネガティブ乳がんについての研究を続け先週、再発原因となるがん細胞を世界で初めて解明したと発表しました。さらに、マウスによる実験などでこれまで心不全の治療に使われてきた薬の成分に、この細胞を死滅させる可能性があることも突き止めました。

金沢大学がん進展制御研究所 後藤典子 教授
「トリプルネガティブに関しては今回、たくさんの検体を使った解析結果ということになる」「FXYD3(タンパク質)が維持させているのが、“祖先がん幹細胞”が生きながらえるために重要な“ポンプ機能”。これを維持させなくする薬が何かないか文献を調べたところ、この心不全の治療薬に行き着いた」

この朗報に…。

笑顔で接客する中村さん


中村花恋さん
「すっごく嬉しい、苦しんでいる人は絶対いっぱいいるので。もっと知見や技術が発展してあまり負担や副作用がない薬が出たらいい」

店ではウィッグをつけて仕事に臨んでいる中村さん。全身の毛が抜けてしまうことは、抗がん剤治療を受ける患者が抱える悩みの一つです。