天皇皇后両陛下は、国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭を一体化させた「いしかわ百万石文化祭」を視察するため、16日まで2日間の日程で石川県を訪問されました。お二人揃っての来県は25年ぶりとなり、沿道は歓迎ムード一色に包まれました。


天皇皇后両陛下は16日午前、金沢市の県立音楽堂を訪れ、全国の障害がある人たちが手掛けた作品展を鑑賞されました。



イラストレーターの松元伸乃介さんは、皇后さまが、自身が手掛けた作品について「どの動物もみんな笑っている」とおっしゃったことについての感想を問われると「嬉しいです」と話していました。

髙林真穂さん
「私が柄にこめた思いを話しをした事に、天皇陛下が『すごく柄の勉強されているんですね』という風に話していただいて、『ありがとうございます』と答えました。九谷焼のイヤリングを着けているんですけど、『今着けているのもお作りになったんですか』と聞いてくださってうれしいなと。よく見て下さっているなと感じた」


また、県立明和特別支援学校の生徒による、傘づくりのワークショップが行われた会場では。

県立明和特別支援学校の生徒
「これは、石川県の形をした甘えびです」

天皇皇后両陛下
「甘えびはお好きですか?」

県立明和特別支援学校の生徒
「はい、好きです」


午後からは去年7月、金沢市小立野にオープンした県立図書館を視察したほか、県内の高校生らが参加する石川ゆかりの文学朗読劇を鑑賞されました。両陛下は、県内での2日間の公務を終え、夕方に特別機で小松空港から東京に戻りました。


天皇即位後、初めてとなった今回の来県。天皇皇后両陛下は、多くの県民とふれあい交流を深められました。

天皇皇后両陛下は特別機の機体トラブルで1時間半ほど小松空港への到着が遅れたものの、15日午後0時20分ごろ、小松空港に到着されました。今回は、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターで開かれたいしかわ百万石文化祭の開会式に出席するため、来県されました。