3月16日に金沢~敦賀間の開業が決まった北陸新幹線。金沢より西の区間で停車駅など運行計画が明らかになりました。
「かがやき」
金沢~敦賀間で9往復運転されます。このうち、5往復は福井駅と敦賀駅に停車し、残りの4往復は小松駅と加賀温泉駅などの途中駅にも1日2往復ずつ停車することが決まりました。

詳しいダイヤは今年中に公表される見通しですが、小松駅には大手建設機械メーカー・コマツが立地する企業城下町としての側面から、ビジネス客の利用を想定する一方、加賀温泉駅には温泉の宿泊客が利用しやすい時間帯に停車すると思われます。このほか東京~金沢間に1往復運転されます。
「はくたか」
金沢~敦賀間では5往復運転されます。このほか東京~金沢間に9往復、長野~金沢間に1往復運転されます。
「つるぎ」
一方、関西・中京方面へは「つるぎ」の利用を想定しています。「つるぎ」は富山~敦賀間に上下38本、金沢~敦賀間に上下15本、富山~金沢間に2本の上下55本が運転されます。このうち9往復が金沢~敦賀間で途中、福井駅のみに停車する速達型です。また25往復が敦賀駅で特急「サンダーバード」や「しらさぎ」と接続します。JR西日本は現在運行している「サンダーバード」「しらさぎ」と比較して、ほぼ同じ本数が維持されるとしています。
首都圏方面へは「かがやき」「はくたか」、関西、中京方面へは「つるぎ」の利用と列車の役割を分けたのが特徴です。
敦賀まで開業すると、気になるのは大阪までの全線開通ですが、JR西日本の長谷川一明社長は会見で「北陸新幹線は大阪まで繋がることで、はじめてその効果を発揮できる」として1日も早い全線開業を目指すと話していました。一方、着工のメドを会見で問われると「それが分かっていたら」と答えるなど、もどかしさも見せていました。財源や環境への問題など、解決しなければならない課題はなお山積みです。