大雨や地震などの災害や不審者による犯罪に備え、子どもを守る取り組みです。金沢市の幼稚園では、施設と保護者が連携を密にし、安全を確保するためのシステムの導入が進んでいます。
金沢市上安原のみどりかわい幼稚園で毎月行われている避難訓練。

子どもたちが続々と体育館に集まり、教諭が無事を確認していきます。
幼稚園の教諭
「全員大丈夫ですか?」
「はい、全員大丈夫です」
訓練にタブレット端末は欠かせないアイテムです。

教諭
「保護者に一斉に避難しました、全員無事ですというメールを送りました」
この幼稚園が導入しているのは、非常時連絡対応システム。災害の種類を選択したあと、伝えたい情報を選ぶことであらかじめ設定されているメッセージを表示させ、わずか1分足らずで保護者に情報を届けられます。
スマホ用のアプリを通じて連絡を受けた保護者は、子ども迎えに行く時間やその方法を選びます。

保護者役
「徒歩車…車にします。送信いきます。」
教諭
「きました。何時に誰が迎えに来るという情報が一番こちらの職員が知りたいのでその情報が入ってきます」
緊急時に素早く保護者と幼稚園を結ぶこのシステム。導入以降、大雪で早めの迎えを呼びかける際にも大きな効果を発揮したといいます。
みどりかわい幼稚園・河合隆徳園長
「避難時色々な対応が迫られる幼稚園の現場において、簡便にそして全体に一度で配信できるという所はほかの連絡ツールには無いメリットなのかなと思います」
開発メーカー アクト・市川浩由さん
「一方的な連絡のみならずどういったことを施設がしなければいけないかということを確認できるし、ちゃんと引き渡したというサインもできますので発生から引き渡しまで担保できるようなシステムとなっています」
IT機器を積極的に活用し、幼稚園と保護者の双方向で子どもの安全を見守る取り組みは今後、さらに進みそうです。