兼重前社長の会見について…「知らないということは無い」元店長

しかし、男性はこれに異を唱えます。
「まず知らないということはない。本部で把握はある程度していると思う。前回(点検で)来た時にあったものが無くなっているのは絶対にわかるはずだから、それがわからないというのはまずない」

環境整備点検で行われた“詰問”の一部始終


男性の証言で明らかとなってきたのは、本部の役員が月1度のペースで店舗を訪れ行っていた“環境整備点検”の実態です。

「ロイヤルファミリーと言われている人がまわります。点検項目が20項目くらいあるんですけど点数が低ければ降格だったり指導されたり…」

環境整備点検を主導していた当時の役員たち、従業員からは“ロイヤルファミリー”と呼ばれていました。男性が店長を務めていた時の環境整備点検では、成績が上がらない若手社員が呼び出されロイヤルファミリーが問い詰めはじめました。

「1人ピックアップされるんです成績不振者。“なんでこんなに数字が悪いの”という感じで詰められる。(店長である)“自分の責任です”とずっと言っていたけど、それが気に入らなかったのか、そこからヒートアップしていって…。その環境整備が終わって1時間もたたないくらいで降格という話がきた」

店長になってからわずか3か月で降格の憂き目にあった男性ですが、店舗スタッフの全員が悪いわけではないと強調します。

Q 辞めたい人もいる?
「いると思います。実際に辞めて次転職するときに履歴書に名前書くとやっぱり“ああ…”となる企業もいらっしゃると思うので。報道に出て全体が叩かれているのは心痛い部分も正直あるのはあります」

店長クラスの社員でも意見することができず、ただ幹部の命令に従わざるを得ないいびつな組織構造が浮き彫りとなっています。