“10代の少女が”…熱中症疑いで助けを求める声

消防職員
「火事ですか救急ですか」
通報者
「救急です…熱中症の疑いですが…」

10代の少女が一時意識を失って倒れたという通報。すぐに救急車の出動指令を出します。

指令台メモには“熱中症疑い”

通報者
「意識はあるんですが手の感覚とかないと本人は言ってて…」
消防無線の音声
「救急指令、救急指令…」
消防職員
「そしたら救急車を手配しましたので、もう少し様子を見ててくださいね。体を冷やしながら」

慌てている相手を落ち着かせ、的確な情報を聞き出す。救急活動には欠かせない対応です。

消防指令センター

金沢市消防局・松岡裕二 消防士長
「パニックになっている方もいて、住所がしっかり言えないことが多い。まず救急なのか消防なのかというところと、救急車を向かわせるところの住所をはっきり言っていただければ」

消防指令センターでは、救急車の稼働状況をリアルタイムに把握し、円滑な運行を図っていますが、それでも先月は相次ぐ出動要請で救急車がひっ迫する場面もありました。そのため、今月から救急隊を1チーム増やした12隊で対応に当たっています。

7月には救急車がひっ迫したことも…

Q.すべての救急車が出っ放しになった?
松岡さん「そうです」
Q.そういう状況もあった?
松岡さん「ありました」

NET119の画面

また、耳が不自由な人などがスマートフォンの画面操作だけで通報できるシステム“NET119”のほか、通報者から動画を送ってもらい現場の状況を把握するシステム“LIVE119”を導入するなどして万が一の体制に備えています。

LIVE119

職員らは、電話の先にいる助けを求める声に今も応え続けています。