石川県の馳浩知事は、27日に行われた全国高校野球石川県大会の決勝について、「開始時間を早めるべき」という見解を示しました。

馳知事は、28日県庁で開かれた記者会見で、前日の午後0時半から行われた全国高校野球石川県大会の決勝について、「この時間帯でよいのか。私は良くないという判断をしている」と述べました。
移動に3時間かかる出場校も…試合開始どうする?
元文部科学大臣でもある馳知事は「高校野球の生徒諸君が頑張っているという美談で終わらせてはならない」と強調しながら、「健康の観点から配慮があっても良い」として、試合開始を午前8時にするなど時間を早めることを提案しました。
石川県大会の決勝戦は選手や関係者の負担を考慮して、近年は、準決勝の翌々日に行われているほか、今年の試合開始時間は午後0時半に設定されていました。

複数の関係者によりますと、試合会場までの移動に3時間程度かかる遠距離の学校もあり、広く参加しやすい形にしたという背景もあります。仮に午前の試合開始だと早朝の出発か宿泊が前提となるため、今後、馳知事の発言が議論となる可能性があります。
また、馳知事は母校の星稜高校が、甲子園に出場することについて「素晴らしい戦いをした」と後輩たちにエールを送りました。