トラウマや精神疾患で引きこもってしまったり、自立できなくなったりする大人がいます。そのような人が共同生活している場所が、グループホームと呼ばれる福祉施設です。そこでは世話人や相談員の支援を受けながら自分の問題に向き合おうとする人の姿がありました。
“自立をめざすだけがすべてじゃない”
精神科医も強い思いをもって背中を押しています。
石川県野々市市のグループホーム「ツェデクとアビーブ」。ここには発達障害や強迫性障害など、さまざまな精神疾患を患う人たちが共同で生活しています。
平口さん(仮名・23)
「まだちょっと散らかっているんですけど…」
Q 1か月前にここに?
「1カ月前に。まあだいぶ慣れましたね」

平口さん(仮名)23歳は、一昨年まで航空自衛隊小松基地に務めていましたが、うつで体調を崩しました。3カ月入院し、その後退職。そのまま県内にある祖母の家で1年ほど過ごし先月、このグループホームに入居しました。
平口さん
「自衛隊は集団生活なんで、あの時はちょっときつかった。今はここで集団生活して慣れてきた」