マイナンバーカードをめぐるトラブルが全国で相次いでいますが、石川県内でも33の医療機関で不具合を経験していたことが石川県保険医協会の調査で明らかとなりました。
県保険医協会は、会員となっている県内の医師や歯科医師、およそ1000人を対象に緊急のアンケートを実施してマイナンバーカードのトラブルの実態を調査しました。
中間報告として寄せられた56件の回答を分析したところマイナンバーカードを読み取るシステムを導入しているのは、49の医療機関で、そのうちトラブルを経験した医療機関は、33機関ありました。

このうち、保険者情報が正しく反映されていない事例が24機関ともっとも多く寄せられました。
具体的な事例としては、本来、資格があるはずの人が資格無効となっていたケースや読み込んだデータがおよそ10年前のものだったというものがありました。またトラブルによって患者に一旦、10割負担を請求したケースも4つの医療機関でありました。
石川県保険医協会 三宅 靖会長
「これだけはというお願いは、現在使われている保険証をなんとしてもそのまま存続していただきたいそれがあれば保険診療を受けることが担保されるその上でいろいろシステムを積み重ねていくのがいい」
来年の秋には健康保険証を廃止して、原則マイナンバーカードに一体化されることになっていますが、現場の声も反映しながらシステムの再構築が望まれます。











