過去の臨界事故とその事実を隠ぺいした記憶を風化させないよう北陸電力は志賀原発に当時の資料などのアーカイブエリアを設け12日、式典が開かれました。
1999年6月、定期点検のため停止中だった志賀原発1号機で操作ミスによって3本の制御棒が抜け臨界事故が発生しました。事故による影響はなかったものの北陸電力は2007年までのおよそ8年にわたり事故を隠し続けました。
12日は発電所の建物に新たに設けられたアーカイブエリアで「失敗の教訓を語り継ぐ」式典が開かれました。

北陸電力・松田光司社長
「この重い過去は組織として永久に忘れてはいけない事でありしっかりと語り続けていく事が第一歩であると私は思います」
北陸電力では事故が発生した6月18日を「安全と公正・誠実を誓う日」として、失敗の教訓を語り継ぐ取り組みを行いながら再発防止につとめます。