北陸銀行の金沢市内の店舗に勤務していた元行員が、顧客になりすましてカードローン口座を作り、ATMから現金を引き出していたことが分かりました。確認された被害額はおよそ122万円に上ります。

北陸銀行によりますと、50代の元行員の男性は1990年から91年までの間に、実在する顧客になりすましてカードローンの口座を作り、1999年に退職して以降も口座から複数回、現金の引き出しと返済を繰り返していたということです。

北陸銀行に先月、なりすまされた顧客から「身に覚えがない借り入れがあり、調べて欲しい」と問い合わせがあり、内部調査を行ったところ、2つの口座でなりすまし被害が発覚しました。

引き出された金額から返済額を差し引いた残高は122万6810円で、銀行が被害者に弁済しました。

北陸銀行は、北陸財務局に今回の事案を届け出たほか、警察に相談し、被害の全容解明を進めています。