現職の市長が死去したことに伴う石川県白山市の市長選挙は23日、投開票が行われ、無所属で新人の田村敏和氏(66)が当選を確実にしました。

開票作業は終了していませんが、北陸放送が期日前を含め投票所で行った独自の出口調査と、これまでの情勢取材に基づき、田村氏の当選が確実となりました。

田村氏は午後8時すぎから、市内のホテルで支持者らを前にあいさつし「白山市民11万人のため、健康で笑顔あふれる元気都市・白山を目指して頑張る、その気持ちで明日から元気よく頑張っていきたい」と述べました。

花束を手に笑顔を見せる田村氏=白山市内のホテル、23日午後8時すぎ

今回の市長選は、先月10日に山田憲昭市長が在職中に死去したことに伴い行われ、いずれも無所属・新人3人の争いとなりました。

田村氏は66歳。白山市内の中学校の校長や市教育センターの所長などを経て、おととし4月から山田市長のもとで市の教育長を2年間務めました。選挙戦で田村氏は教育現場の環境整備や災害対応に強い行政の組織作りを訴え、自民党白山市連合支部の推薦を得て戦いを有利に進めました。

元金沢工業大学教授の中川武夫氏(77)と、元県議会議長の吉崎吉規氏(74)は及びませんでした。

市選挙管理委員会によりますと、投票率は43.92%で、最後に選挙戦となった2014年の市長選と比べて17.04ポイント低くなりました。