統一地方選挙の前半戦となる石川県議会議員選挙。県内では11の選挙区で選挙戦となり、無投票当選の7人を除き34の椅子をめぐって49人の候補者が舌戦を繰り広げました。中でも保守分裂や与野党一騎打ちなど、特に戦いが激しかった選挙区を振り返ります。

190票差の勝敗…輪島市選挙区

自民党のベテラン県議に、元衆院議員の次女が挑んだ輪島市を二分した戦い。

自民党の現職・宮下正博さんが、馳知事が推す新人・北村麻記子さんをわずか190票差で退け、6期目の当選を果たしました。

6回目の当選を果たした 宮下正博さん
「輪島、奥能登が半歩でも前へ進めるように力の限り頑張ります!」

落選の知らせを受け、沈黙に包まれた北村陣営。北村さんは目に涙を浮かべながら、支持者の前で何度も深く頭を下げます。


落選 北村麻記子さん
「至らない候補者であったことを心からおわび申し上げます」

父で元衆院議員の北村茂男氏は「良い思いを一瞬夢見ましたけども残念な結果となりました」と語りました。能登を束ねる自民の重鎮に対し、その対抗馬を支えた馳知事への思いは複雑さを増します。

6回目の当選を果たした 宮下正博さん
「知事選が終わってからノーサイドと知事の方から言ったわけで、スポーツマンだしそのことはしっかりやっているくんだろうと思っていたが…多少わだかまりはあったのかなと」