3月開幕するプロ野球、遊学館高校出身のルーキー小孫竜二投手は、「即戦力」の期待がかかる中、1軍での活躍を誓います。

「石川県のみなさん、楽天の小孫竜二です。応援よろしくお願いします」(小孫竜二投手)

金沢市出身のルーキー小孫竜二投手。
遊学館高校を卒業後、創価大学に進学、その後進んだ東京の社会人野球チーム鷺宮製作所でプレーを続け、その都度、プロ入りを志望。そして去年、楽天からついに2位指名を受けました。
入団会見では、「4度目の正直でプロに入団することができてうれしく思う。球団を代表するようなピッチャーになりたいし、どのバッターでも抑えられるピッチャーになりたい」と意気込みを語っていました。

入団会見での小孫投手

社会人野球で磨き上げた武器のストレートは、プロでも見劣りしない最速156キロ。
初めて臨むキャンプでは、実戦を意識した投球練習を心がけています。
「自分の武器は力強いストレートなので、相手に通用するかどうかを確かめて、通用しなかったらまた自分の中で取り組んで。実戦が近いのでストライクゾーンに投げたり、コースに投げたりというのは意識している」(小孫竜二投手)

6人中5人が投手のルーキー 誰がチャンスを掴む?

投手層の厚い楽天、先発陣には元メジャーリーガーの田中将大投手や、前回WBCに出場した則本昂大投手などベテラン選手が揃います。

こうした中、石井一久監督が期待するのは「若手投手」の台頭です。ドラフト6位までに指名したピッチャー5人全員を1軍キャンプに帯同させ、競争意識を植え付けさせます。

小孫投手は「ルーキー同士のバチバチはあまりないですね…今のところは。でも競争なので心には秘めていると思います。新人の中では一番年上なので、そこはみんなよりもアピールして頑張っていきたいです。」とコメント。

今月18日に行われたロッテとの練習試合で初めて実戦のマウンドに2番手として上がった小孫投手。先頭打者にフォアボールを与えますが、ロッテの1、2番を連続三振に切って取ります。
初めてのマウンドにも堂々のピッチングを見せた小孫投手、2回を投げて1安打無失点、3つの三振を奪いました。
小孫投手は「ストレートの質やキレは確認できた。バッターは振らないところは振らないし、ちゃんと投げれば振ってくれるし、甘いところは投げられないなと思った」と手ごたえを感じた様子でした。

プロの世界に飛び込む小孫投手、大きな目標を掲げました。

「新人王」と掲げた小孫投手


「『新人王』です。社会人として、即戦力という形になると思うので、10年ぶりの優勝を目指すには新人の力が絶対に必要だと思うので。」(小孫投手)