「北朝鮮による拉致被害者家族会」は、23日高市総理と就任後初めて面会しました。

メンバーとして参加した寺越昭二さんの家族は、24日に金沢市内で会見を開き、「政府には毅然とした態度で拉致問題に対応してほしい」と話しました。

拉致被害者家族会は官邸で高市総理と面会し「速やかに首脳会談に向けた動きに転じてもらいたい」と要請しました。

北朝鮮に拉致された疑いのある石川県志賀町の寺越昭二さんの長男、昭男さんと三男の内田美津夫さんも総理に面会し、24日金沢市内で会見を開きました。

寺越昭二さんは、1963年に志賀町の沖合で弟の外雄さんとおいの武志さんの3人で漁をしていて行方不明となり、その後、武志さんが北朝鮮で生きていることが分かりましたが、政府は拉致被害者としては認定をしていません。

寺越昭二さんの三男内田美津夫さん「家族にはもう時間がありません。まずは寺越昭二氏の政府による拉致認定をしていただき、北朝鮮に拉致されたすべての日本人の1日も早い救出をしてください」

三男の美津夫さんは、「救う会石川と家族会」連名で政府に提出する声明文を読み上げました。

総理と面会した美津夫さんは「新しい総理が誕生するごとに面会の機会は作ってくれるが、その後話し合いの場がないので、半年に1回は情報交換する場を作ってほしい」と話しました。

また昭男さんは、父・昭二さんの遺骨を最悪でも返還してほしいと政府に要望したことを明らかにしました。また、拉致問題は終わったとする北朝鮮に対し、政府は毅然とした態度で臨んでほしいと高市内閣に期待を込めました。