石川県能登地方を襲った記録的な大雨から21日で1年です。輪島港では、川から大量の土砂が流れ込み、水深が最大で1.8メートル浅くなったことが海上保安庁などの解析で分かりました。

海上保安庁は5月、測量船を使って輪島港の水深を測定し、九州大学などが豪雨が発生する前の2024年5月に行った調査のデータと比較しました。

豪雨の前後で水深の変化を解析したところ、河原田川の河口の沖合では、大量の土砂が堆積し、地震で隆起した水深からさらに最大で1.8メートル、水深が浅くなったことが分かりました。

中には数メートルの大きさがある巨大な岩や、流されてきた人工物も多数確認されました。

また4人が氾濫に巻き込まれ犠牲となった塚田川の河口沖では、氾濫や海岸の斜面崩壊で土砂が流出し、豪雨の前には海底の岩が露出していた部分が土砂で埋もれたことも分かりました。

海上保安庁は、水深のデータを海図に反映し、船舶の安全な航行に役立てたいとしています。