「家計厳しい」「しかたない」大幅値上げに街の人は
電気料金の大幅な値上げについて、金沢市内で30日午後、街の声を聴きました。

「節電しながら耐えていこうかなと。致し方ないのかな。節約しながら耐えていきたい」(男性)
「物価も上がっていて、ダブルパンチで来ているので苦しい」(女性)
「家計が厳しくなるが仕方ない。夜のほうが電気代が安くなったりすると聞いたので、洗濯機を夜に回す、食洗器を夜に回す、そういう対策しか思いつかない」(女性)
「電気がないわけには生活できないし大事に使う。なるべく明るいうちは電気をつけない、暗くてどうしてもというときにつける。必要以外のものは使わない」(女性)
街の人からは値上げはやむを得ないとする声が多い一方で、今後はよりいっそう、節電に取り組みたいといった声も聞かれました。
電気料金はいくらに?標準家庭で試算
北陸電力で最も契約数が多い「従量電灯B」で、標準的な家庭での電力消費量を1か月あたり230キロワット時と仮定した場合の電気料金の推移を見ていきます。
申請通りの値上げとなれば、電気料金は現在の6402円から2700円近く値上げされ、9098円となる計算です。

ただ政府は、来年1月から電気料金を2割ほど抑える支援策を発表していて、今回の例では1600円ほどの値下げとなる見通しです。4月の電気料金改定後は、1か月あたり7488円となり、値上げ幅は実質1000円余りに抑えられる計算です。
一方、政府の支援策も来年9月からは段階的に縮小される見通しで、長期的にみると、家計によりいっそうの負担がのしかかることになりそうです。