「わざわざ外でやる理由はない」のに忘れられなかった夢


大学生店長の南澪さんらが切り盛りする小松駅近くの屋台ラーメン。

Q 売上はどうですか?
柿田和也オーナー
「あー、今は夏場なので少し下火だけど、冬場はけっこうあるかなと」


仕掛け人でオーナーの柿田和也(かきだ・かずや)さんは2023年、能美市辰口町にある自身の飲食店の敷地内で初めて屋台に挑戦しました。

「2号店」となる南さんが店長の「啜(すすり)」は、店舗横ではなく、完全に屋外の屋台。近くの建物1階に設けた厨房の一角で、材料を発注したり仕込みの量を調整したりします。

柿田和也オーナー
「厨房まで用意してしまうとあとは店舗の敷地を作るだけ。わざわざ外でやる理由は本来はない。わざわざ駐車場を潰してまでやる必要もないしもったいない。店舗の方が本来楽」

ラーメン店は衛生管理の側面だけでなく利用客の回転率などコスト面を考えると屋台よりも店舗型の方が効率的です。柿田さんが「屋台」にこだわる裏には幼少期の時の思い出がありました。

柿田和也オーナー
「もともとは敦賀(福井)のラーメン、屋台ラーメンの文化というのを小さい頃に父と一緒に食べに行ったのがずっと思い出で、ずっと残っていたので、できれば石川県でもやってみたいと」

「今から冬に入るし、うまいやつを…」「わかりました」(3人で会話)
Qどんな話?「えっ?秘密の話(笑)」

柿田さんは南さんらに冬へ向けた新メニューを考えるよう打診していました。

柿田和也オーナー
「やる気がある子ばっかりなので変にああしてほしい、こうしてほしいではなくてできれば考えて自分たちでやってみてほしいというのが今のコンセプト」