25日、千秋楽を迎えた大相撲夏場所、津幡町出身の大関・大の里は惜しくも横綱・豊昇龍に敗れ自身初の全勝優勝とはなりませんでした。
横綱昇進が事実上決まっている大の里は一夜明け、改めて思いを語りました。
2場所連続の優勝で横綱昇進を確実にしている大の里は25日、結びの一番で横綱・豊昇龍と対戦。
大の里は得意の右を差し前に出るものの最後は横綱の意地を見せた豊昇龍に上手ひねりで敗れ唯一の黒星を喫しました。
自身初の全勝優勝とはならなかったものの2場所連続で賜杯を手にしました。
大の里「全勝優勝したかったですけどそれは叶いませんでしたし次頑張りたいと思う。大の里地元の巡業ではたくさん声援いただいたのでそれを5月場所でということで思っていたがこうやって優勝を届けることができて本当に良かったと思う」
優勝パレードでは詰めかけた多くのファンの祝福を受け、大の里も笑顔で声援に応えていました。

二所ノ関部屋がある茨城県内のホテルで開かれた祝賀会には父・中村知幸さんも駆けつけ、親方と共にお酒を注ぎます。

大の里と二所ノ関親方は夏場所をこう振り返りました。

大の里「最後負けちゃいましたけど、本当に長い15日間がようやく終わったなっていう実感がある。」

二所ノ関親方「この負けがあったから今の自分があるというのを、何年か先に言えるような、そんな力士になってほしいと思う。」

今場所後の横綱昇進を確実にしている大の里。
優勝から一夜明け、大の里は改めて思いを語りました。

大の里「伝達式終わってもまだ多分実感がないんだろうなっていう。本当に多分、実際に木曜日、金曜日に綱を初めて巻いた瞬間に多分分かるんだろうなっていう。本当に今でも不思議な感じですね」
26日夕方開かれる横綱審議委員会で横綱への推薦を決定すれば28日の臨時理事会で昇進が正式に決まります。
初土俵から所要13場所での横綱昇進は年間6場所制となって以降、史上最速となります。