「能登杜氏」の酒造りの技を競い合う清酒の品評会が、2年ぶりに石川県能登町で開かれています。

能登の酒造りを受け継ぐ能登杜氏が丹精込めて造った新酒の味と香りを確かめる審査員たち。能登半島地震の影響で2年ぶりの開催となった「能登杜氏自醸清酒品評会」です。

能登地区に11ある酒蔵は地震で大きな被害を受け酒造りを再開していたのは珠洲市や能登町など3か所に留まっているため、今年の出品は151点と例年より2割ほど少なくなっています。

能登杜氏組合・四家裕組合長
「今年は会場も使えるようになって何とか開催する事が出来るようになりました」

以前、勤めていたいた能登町の酒蔵が倒壊した畑下政美さんは今回、金沢の別の酒蔵で手がけた酒を出品しました。

杜氏・畑下政美さん
「自分がやってきた酒造りの基本通りに造れればそれが自分の酒造りだと思って今まで培ってきたやり方で造れば良いものが出来るんだという気持ちを持って造って来ました」

能登の酒蔵の復興を願いながら伝統の酒造りをあきらめない能登杜氏たち。品評会は23日まで行われています。