ハンガーのオブジェ…母親は「怒るに怒れない」
棚には過去に手掛けた粘土の造形が並ぶ一方、部屋の片隅にはハンガーでできた不思議なオブジェがありました。
岳人くん「それ…ハンガーを編んだんです。よく見るといろんなところにフックがかかっていて、がちっとなっていたりとか」

しっかり左右対称に作られた“作品”にお母さんは…
母「洗濯を干そうと思ったら、ハンガーがなくなってて…『あれ?』と思ったら『これ見てすごくない?』と言って左右対称もすごく自慢して。怒るに怒れないという…」

「物を作りたい」という意欲にあふれ、何でも作品にしてしまう岳人くんの原点は、絵を描くことでした。小学校3年生から通い始めた美術教室も、もともとは絵を習うためだったと言います。
岳人くん「学校で、絵を描いていたら、くしゃくしゃポイってされたのが悔しくて、絵を始めたんですけどもともと絵を習うという目的で始めたんですけども、造形が楽しくて。で、造形と絵をやろうということになって…。絵より造形の楽しさというのに気づいて、で、別になんか悔しがって絵をやっていても意味がないなと思って」

両親は岳人くんについて「天真爛漫で物怖じしない性格」と口を揃え、何にでも夢中になれる純真さが、岳人くんの創作意欲のみなもとです。その自由な発想は、こんなところでも…。
美術教室の先生、丹羽さんと過ごす自然活動の時間です。