金沢の奥座敷・湯涌温泉で冬の風物詩「氷室の仕込み」が26日行われました。
「氷室の仕込み」は江戸時代に加賀藩が氷室と呼ばれる小屋に冬の間に貯蔵した雪を徳川家に献上していたことに由来する伝統の行事で今年で40回目を迎えます。今年は雪不足が心配されたものの氷室周辺には例年の半分ながら30センチほどの雪が積もりました。
会場には約200人の地元の住民や観光客らが集まり深さ2・5メートルの氷室小屋に次々と雪を運び入れました。
体験した子どもは…
「氷をあそこに入れました、手とか耳とか冷たかったです」
「6月30日にまた開けるって言ってたからそのときにまだ残っていてほしいです」
湯涌温泉観光協会 宇野一也会長
「(雪不足で)無事に迎えられるか分からなかったが、こうやって大勢の方にきてもらって大変嬉しく思っています。国内外に伝統的なことを湯涌として発信できたらなと思っています」
6月30日の「氷室開き」では仕込んだ雪や地元のコメが取り出され、東京にある前田家ゆかりの場所に届けられることになっています。