海域では、特産の白エビの漁獲が激減、海底地すべり影響か
これまでに海上保安庁が超音波を使って富山湾の海底の地形を調べ、斜面が崩壊したことが分かっていますが、今回の調査では高さ数十メートルにわたって斜面が崩壊している様子が撮影されたほか、より広い範囲で海底地すべりが発生していたことが明らかになりました。

富山大学・立石良 准教授「おそらく能登半島地震によって生じた海底地すべり。かなり新しい崩壊だということがまずひとつ分かった。実際に映像で捉えることで、どういう物質がどのように崩壊しているのか明らかになった。他の地域でもおそらく同様の現象が起きていただろう。そういったことも明らかにしていかなければならない」

今回調査が行われた海域では、特産の白エビの漁獲量が大きく落ち込むなど、海底地すべりによる影響が指摘されています。
立石准教授らは、他の海域でも調査を重ね、海底地すべりによってどのような津波が発生するかなど、シミュレーションを行い、全容を解明することにしています。